オンラインマガジン 2017年9月 Vol.526

2017年9月 Vol.526

川口商工会議所 会員情報誌『move(むうぶ)』から一部を掲載しています。

特集

地域ぐるみの企業支援体制、「チーム・かわビズ」はじまる!

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今月の表紙

共和機工株式会社

新たな試みを、仲間とともに。

代表取締役 小林 和八 氏
川口市本蓮3-16-10
TEL:048-281-7831
FAX:048-284-8838
http://kyouwa-kikou.co.jp/

経営者は忙しい。目の前の業務でいっぱいいっぱいだ。
「しかし、それではいけなかったのです。
3年先、5年先を見据え、自社のこと、取引先のこと、地域のことも考える。広い視野を持つことの大切さを、私は商工会議所の青年部の諸先輩方から教わりました」共和機工株式会社の代表、小林和八氏は言う。

川口市本蓮の地で、建設機械の修理工場として産声をあげた同社は、今年で創業50年を迎えた。現在は、建材、工具、金物等の販売事業にも
力を注いでおり、「ボルト1本から無料で配送いたします」「機械・工具の修理や保守もお任せください」といった細やかなサービスで、
ホームセンターのような大型店が割拠する昨今にあっても、根強く顧客に愛され続けている。

「父からこの会社を受け継いだとき、正直、自分も目先の業務に忙殺される毎日で……」自分が何をするべきか?そう考えた時、父の代から縁のあった川口商工会議所の支援で、経営革新計画を策定し、業界的には見受けられない“無償サンプルサービス”の展開を図り、新規取引先との継続的な取り引きに結びつけた。
それは、経営者としての在り方や、中・長期ヴィジョンについて考える良い機会となった。
“守る”ことから“伸びる”ことをより意識した。

社員教育に力を入れ、週3回の勉強会により、社員・スタッフの商品知識をより増やす。
商品以外の“付加価値”を携える。
それがお客さまへの貢献につながる。そしてそれが、社員スタッフへの貢献、地元川口への貢献にもつながる。小林氏のこだわりであった。
“広い視野”に努めた結果の、経営方針であるという。

青年部は、次代を担う若手経営者や後継者で編成される商工会議所の会員組織だ。卒業生を含むメンバー同士の絆が非常に深いことでも知られており、小林氏もそこで多くを培った。

だから、今がある。
そして、未来も見据えている。

「私たちのメインのお客さまは、建設土木業界なのですが、川口にはもっといろんな会社がありますよね。機械加工とか、鋳物とか。そういったお客さまのお役にも立てるような、お客さまのご要望にはとことん寄り添う姿勢を目指しています」

オリンピックを控え、建設が特需を迎えんとする今日にあって、経営者・小林和八氏の眼差しは、すでにその先に向けられていた。
それは、次代のバトンをつなぐための、準備のようにも思われた。

まるで青年部の先輩方が、自分にそうしてくれたように……。


橋本繊維株式会社

ウエスをつくって120年 プロのウエス屋

代表取締役 橋本 寛 氏
川口市西川口5-10-5
TEL:048-251-2399
FAX:048-251-3197
top@uesuya.com
http://www.uesuya.com/

創業は明治30年 ウエス専門メーカー

 「ウエス」という言葉を知っているだろうか。ウエスとは、機械手入れ用の雑巾のことを言い、汚れた機械などを清掃する為に使う、製造業の現場ではなくてはならないものである。今回は明治30年創業、120年を迎えたウエスメーカー、橋本繊維㈱を取材した。

取扱いは約100種類 第二の転機はネットショップ

 「1つの産業は30年が寿命だと言われていますが、現代では5年ももたないと言われています。そのような中で120年続けていられたのは、色々な方に支えられてきたからだと言えます」
 日露戦争の頃から日本でも重工業が盛んになり、機械を掃除することが多くなったことからウエスの需要が増え、ウエスが産業として定着し始めた。社長の橋本氏は三代目。時代が変化するなかで、新展開も何度か考えたが、新しい商品を開発・販売するよりも、ウエスメーカーとして他社との差別化に徹した。そして、第一の転機として、取扱商品の数を増やした。
 「ウエスは消耗品であり、お客様のニーズが少しでも価格の安いものを求める傾向にあります。他のウエスメーカーは品ぞろえを少なくし、在庫を抱えないように回転を速くさせ、コストダウンに努め安く提供しています。しかし、それでは他社との価格競争となり、結果、自社の首を絞めることになる可能性が高いです。当社はその真逆を行こうと、他社が10種類程度取扱っているところ、100種類ほど取扱うことにしました」
 第二の転機は、(公財)川口産業振興公社が平成6年に発足させた異業種交流プラザに参加してから。先代の社長は地元での付き合いをしなかったが、自分が三代目となり地元川口の交流を開始し、そこでパソコンに詳しい方との出会いがあった。20年前、まだコンピューターをマイコンと呼んでいた時代、これからはコンピューターの時代がくるというアドバイスを得て、パソコンに馴染み、業界に先駆けてネットショップ「ウエス屋」を開設した。
 「ネットショップがなかったら、取扱商品を知ってもらうこともなく、売上も伸びずに厳しい経営状態になっていたかもしれません。地元川口いうところで、異業の方と連携を持つことができ、育てて頂きました。自分が受けた恩を少しでも返せれば、と異業種交流プラザの会長をお受けしました」
 今では売上の3割はネットショップからとなり、新規顧客はほぼネットショップが入口になっている。

プロはプロに 自社も任せてもらえるプロに

 「25年ぐらい前に商品を配送する際に事故に遭い、左腕を失くしました。その時、配送は配送のプロに任せた方が安心だと強く思いました。当社もプロのウエス屋として、安心して任せていただけるようになれれば良いと思っています」
 第三の転機は自身の交通事故。それ以降は自社ドライバーを有していない。自身の事故の経験を受けいれ、それを経営に活かして行く、前向きな橋本氏を見習いたい。

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