オンラインマガジン 2017年4月 Vol.521

2017年4月 Vol.521

川口商工会議所 会員情報誌『move(むうぶ)』から一部を掲載しています。

特集

ネットワークを力に!
会員とともに、挑戦し続ける 商工会議所を目指して

―詳細はこちらからご覧くださいP4-5-

今月の表紙

有限会社 伍輪製作所

共に、我らその先へ。

代表取締役 親富祖 亮 氏
川口市西川口6-8-30
TEL:048-251-2491 FAX:048-253-3377

経営革新計画を策定し、新たな事業展開に取り組んでいる親富祖亮氏は、製造業の代表としては、少々異色の経歴を持つ。

若き日に志したのは教職の仕事だった。
沖縄県に生まれ育ち、養護学校に勤務する。
関東に出てきた理由は、叔母の立ち上げた福祉事業の手伝いであった。そして、縁あって老舗の企業を引き継いだ。

どこの家庭にもある水道。
蛇口をひねれば適量の水がほど良い勢いで流れ出る。伍輪製作所では、この利便性を実現している技術を支えている。
設立は1964年。日本中が歓喜に沸いた東京オリンピックの年であった。会社には、半世紀以上もの長きにわたり評価を得ている技術力がある。
しかも、ライフライン事業は、極端に落ち込む心配はない。

ところが、親富祖亮氏は次世代を見据え、社員を巻き込んで5年間の事業計画を作成し、さらなる進化を目指し出したのだ。

この一見大胆とも思える経営革新。
その策定に至った経緯を聞くと、親富祖氏はかねてから抱いていたという2つの思いを話してくれた。

ひとつは、やはり、過去の経験に根差している。
障害のある人たちがもっと自由に楽しめる方法はないか。
そのために自分にできることは何であろうか。
養護学校時代から抱いていたこの思いが、既存事業の枠にとらわれない新たな発想を活かしたいという思いだ。
その中で、多くの人と出会うことで福祉用具の部品製造という新たな地平が見えてきた。

そして、もうひとつは、現場でがんばる社員に向けた経営者としてのメッセージだった。

伍輪製作所では生活に必要不可欠な公共関連事業を担っている。
にもかかわらず、その貢献度は、日常に溶け込みすぎて、ほとんど認識されていない。

「自分たちの作るモノが“誰かの役に立っている”。そんな誇りを社員のみんなが持てるように、使う人の喜ぶ顔が見られる仕組みを模索していました」

経営革新計画が承認されたとはいえ、計画はまだ始まったばかり。実働はこれからだ。
奇しくも、日本は2020年、再び東京オリンピックを迎えんとする。


株式会社小貫金網製作所

目指すは“Made in Kawaguchi” 若き経営者の想い

代表取締役 社長 小貫 好弘 氏
川口市飯塚2-7-17
TEL:048-252-5944 FAX:048-252-7833
http://www.onuki-kanaami.co.jp/

優れた製品を生み出す 高い技術力を持つものづくり企業

 川口市にはものづくり企業が多数ある。今回はその中でもフィルター・ストレーナー等の金網加工技術に優れ、金網・レーザー・板金の加工3拍子による自社一括生産技術を可能とした、高い技術を持つ㈱小貫金網製作所を取材した。

みんなが幸せになるためには、まずは会社を存続させること

 「当社は大正14年に創業し、学校等で使う金網を折るメーカーから始まり、時代とともに各設備を整え、今では理化学・工業用特殊金網及び加工、特殊板金、NCパンチング、レーザー加工など多種多様な面でお客様のニーズに対応しています」
 そう話すのは社長の小貫好弘氏。平成28年2月に社長に就任した若手経営者だ。前職はエンジニアで大手自動車メーカーに勤めたのち、㈱小貫金網製作所に入社。自社はどのような事をしているのか理解するため、約5年間、工場で一通り業務と技術を覚えた努力家だ。
 「経営者として気を付けている事は、全社員より早く、一番先に会社に来ていることです。自分がここにいるよという存在感と、何かあった時の安心感を与えられたらと思い、就任以降、必ず守るようにしています。また、当社は金網販売所(本社)の他、板金工場、レーザー工場と3つの会社に分かれているので、毎月月末には終礼として集まり、当月の業績や来月の予定等話し合う機会を作りました。これは自分が就任してから始めたことで、熟練の職人がいる中で働く新入社員に不安がないよう、しっかり監督・見届けることは経営者として大切だと思っているからです」
 ものづくり企業において職人さんは宝物。熟練の職人になるまでには何年もかかるため、大切に育てていく。社長に就任して1年の小貫氏は現在、会社内の縦のつながり、そして会社外の横のつながりを築きながら自身も勉強し、会社経営に努めている。
 「私の目標は、“みんなで幸せになれば良い”これだけです。とてもシンプルだけどシンプルだけに難しい。どうすれば幸せになれるか、そのためにはまずは会社を存続し、職人・従業員の生活を守ることが一番だと思いました。そこに目標をおいて、社員一同取り組んでいきたいです。当社は創業90年を過ぎました。まずは創業100年を迎えられるように頑張ります」

将来は“Made in Kawaguchi”を目指していきたい

 ㈱小貫金網製作所はその優れた技術から本商工会議所の川口i-waza(いいわざ)認定企業となった。
 「認定企業となり、展示会等に出展するようになってから、問合わせがかなり増えました。以前は、川口市内の事業所からの問い合わせがほとんどでしたが、今では茨城県や千葉県、多方面から新規の問い合せが来るようになりました。埼玉の川口には何でもそろっている、そのようなイメージを持つお客様も多いです。
 川口には多くのものづくり企業が存在します。それら企業が協力して、他でできないものをつくっていくスタイルが出来たら、『Made in Kawaguchi』として確固たる、ものづくり都市のイメージが確立され、県内外にもアピールできると思います」
 自社で対応できないものは組合等で協力し、“できない”ということを辞めたいと語る小貫社長は、これからものづくり企業を引っ張っていく一躍を担う若手経営者として、熱意に満ち溢れていた。

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