オンラインマガジン 2016年6月 Vol.511

2016年6月 Vol.511

川口商工会議所 会員情報誌『move(むうぶ)』から一部を掲載しています。

特集

一緒につくる、持続への経営力 ~小規模事業者にトコトン 寄り添う経営発達支援事業~

―詳細はこちらからご覧くださいP4~5―

㈱ウッド・アート・ワーク

廃材が、おしゃれ小物に大変身 稼ぎ手を生む ソーシャルビジネス

代表取締役 横田 唯夫 氏
川口市南鳩ヶ谷1-26-11
TEL:048-280-1770
廃材がおしゃれ小物に大変身

 天然木材を薄く紙のようにスライスした“突つきいた板”。建築やインテリア雑貨などの製造に使われるが、切れ端はすべて廃材になってしまう。そこに目をつけ、おしゃれ小物に生まれ変わらせてしまったのが、突板職人 ㈱ウッド・アート・ワークの横田さんだ。同社の作業員のほとんどが70代~。熱心で、朗らかで、楽しい作業場をのぞいてみた。

特許取得の技術で、機能面も抜群 ソーシャルビジネスとしても成果を上げる

 ㈱ウッド・アートワークは、平成23年に創業。突板を編み込んだオリジナル商品の開発と、高齢者雇用・授産施設の工賃
アッププロジェクトで、コミュニティビジネス起業プランコンペの最優秀賞を受賞し、起業した。
 「前職では、突板シートを取り扱う製造会社に勤務しており、切れ端とはいえ天然木材が廃材になる現状を見ていました。もったいないので、何かに活用できないか考えアレンジしてみたところ、編み込みの模様でおしゃれなシートが出来上がりました。素材のきれいな木目・色味は様々なシーンで活用でき、パスケースや名刺入れ、革製バッグのアクセントなどにもなります。また突板のほかに、グラスライトシート(GLシート)も製造しており、それを裏打することにより強度を付けました。商品を作り始めると面白くて、ついつい没頭してしまいます」
 このデザイン性に優れた突板と、耐熱・耐水に優れたGLシートを施したアートウッディシリーズは特許も取得している。
 その技術を授産施設などに提供し、ソーシャルビジネスとして一つの成果を出している。
 「私の身内に身体障がい者がおり、障がい者福祉に関心を寄せていました。埼玉県の授産施設の工賃は全国平均以下で、授産事業でも正当な対価となるビジネスにすることが大きなミッションでした。今、春里どんぐりの家(さいたま市)にアートウッディの技術を提供し、商品化され大きな収益になっています。JRの駅ナカで販売されたり、ノベルティとしても引き合いが来ているようです。どこで作ったかではなく、商品の質で採用されていることが、この事業の一つの成果になっていると思っています」

シルバー世代の稼ぐ力

 横田さんのもとには、色々な依頼が舞い込む。先日は、小川町の細川紙をPRしたいと話があり、細川紙を使用した提灯が出来上がった。和紙から籠れる灯りが街に風合いをともしている。ソーシャルビジネスにはネットワーク力が欠かせない。朗らかで誠実な横田さんだからこそ、周りが後押しし、絶えず仕事が入ってきているのではないか。
 「今年は“売る年”と決め、商品もラインナップしています。うちの商品は、大量に作るものではない面白さがあり、職人の感性が生きています。その付加価値を強みにし、販売していきたいと思っています。私たちは皆シルバー世代ですが、“仕事は楽しく、相手に喜びを与えられる働きをする”をモットーに、バリバリ仕事をし、ものづくりの楽しさを共有しています。そんな働き手を増やすためにも、頑張らねばなりませんね」




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