オンラインマガジン 2015年7月 Vol.500

2015年7月 Vol.500

川口商工会議所 会員情報誌『move(むうぶ)』から一部を掲載しています。

特集

おかげさまで500号

―詳細はこちらからご覧くださいP6~7―

川口センターホテル

明日へのサポートベースに お客様の活動拠点として 最大限のおもてなしをしたい

フロントチーフ 荒木 真喜子 氏
川口市幸町3-7-31
TEL:048-259-5500
http://www.kc-hotel.jp/

お客様の大切な明日へのサポートベースになりたい

 エントランスに、淑やかな雰囲気を添える茶華器。外の雑踏から見えない線があるかのように、空気が変わった。フロントで出迎えてくれたのは、当ホテルのフロントチーフ 荒木真喜子さん。
 川口センターホテルは川口駅東口徒歩3分にあり、客室123室、全室Wi-Fi・LAN完備のうえ、大浴場、駐車場29時間無料、至極のマットレス「エアウィーブ」プランなど、数々のサービスがあり、ビジネスだけでなくカップル・ファミリー等幅広く活用できるホテルだ。今号は同ホテルの荒木さんに話を伺った。
 「当ホテルは、ただお部屋を販売するのでなく、“お客様の大切な明日への支援拠点(サポートベース)”になりたいというコンセプトのもと、心を込めて接客させていただいています。清掃の行き届いた清潔感ある客室は当然ですが、ご利用になるお客様の様々なご希望を察知し、お客様のお力になれればと思っております。外国人の方の利用も増えており、少しでも日本の文化や、ほっと和の雰囲気を感じていただければと、エントランスには茶器や茶釜を飾っています。」

大手商社からホテル業へ 挫折から目が覚めた、人の資質と自分の覚悟

 川口センターホテルがオープンしたのは1997年5月、本誌『MOVE』が創刊した年である。18年前の7月号で、荒木さんの父である榎本社長を取材させていただいている。榎本氏は鋳物業を営んでいたが、駅に近い場所での操業が難しくなり70年にわたる歴史に終止符を打ち、ホテル開業の決断をする。時のことを荒木さんは…。
 「父から、“ホテルを開業する”と打ち明けられた時のことを覚えていないんです。ショックすぎて…(笑)。すぐ隣に東京がある川口でホテルなんて、そんな無謀なことできるわけがないと思っていました。しかも鋳物屋が接客業なんて…、狂っていると思いました。幾度も説得を試みましたが、父の中では重々考え抜いた結果でした。頑として貫いた父の強い意志、今振り返ると経営者として必要な素質は、すべて父の背中から学びました。」

 荒木さんは、ホテル業に転身する以前、大手商社に勤務し財務部に配属、為替のディーリングやプロジェクト金融などに携わっていた。仕事がちょうど面白くなってきた時とのことで、後ろ髪をひかれる思いだったのではないか。
 「以前の仕事に未練…それは、ありました。でも、そんなことは言っていられない状況だったんです。まずは、一人でも雇用を減らし、借金を減らさなければという思いだけです。長女の使命感というより、生きるか死ぬか…明日さえもわからない、そんなスタートでした。毎日が、無我夢中でしたね。しかし自身、いつか前職に戻りたい、ホテルは部屋を売る単純な仕事、と中途半端な気持ちで仕事をしていたので、スタッフが敏感に感じ取って距離を置いていたと思います。採用も、ホテル経験や、以前の職場での役職など、履歴書上のスキルで選んでいましたから、当然にお客様本位ではなくマニュアル的な接客になっていました。今は“人が好きなこと”“誰かの役に立ちたい”と心から思える人かどうかの『性格採用型』に変わりました。ホテルは公共性の高いユニバーサルサービスであると全員が認識し、サービスコンセプトを『明日へのサポートベース(支援拠点)』と決めた時、私達の中に社会貢献という意識や誇りが生まれ、全員の気持ちの統一が図られました。私自身の覚悟が決まった瞬間でもあり、会社の空気も変わっていったように思います」

生きているベースとして、川口を熱く考えたい

 500号の掲載にあたり、まちの移り変わりの中で、次代の産業を担っていく一人として、これからの川口について思うことを、荒木さんに伺った。
 「市民として、川口で働く一人として、川口は東京とさいたま市という大きな都市の間に位置し、埋もれてしまうのではないかという危機感は常にあります。人口は増えていますが、企業の数が減っているように感じます。このまちの個性は何か、ただ暮らしやすいというメリットだけでよいのか。“私は川口に住んでいる”と誰もが誇れるまちにするには…。ホテル業ゆえでなく、私が生きているベースとして熱く考えたいと思うんです。
 川口のブランディングや産業観光などの取り組みも、多業種が知恵を出し合い“All(オール)川口”で考えていけば、きっと大きな実を結ぶのではないかと信じています」
 「私が関わらせていただくと、どうしても“センターホテルも活用して”と皆さん考えてくださるのですが、そこは別だと思っているんです。川口が注目され、人が集まれば、その活動拠点として、巡り巡って、いつかホテルも利用されるのではないか、そういう感覚でいます。」

 今、日本のホテルは輸出産業になっているという。日本人が持つ“察する力”に依るきめ細やかなサービスが、海外からはとても魅力的なようだ。荒木さんに今後成し遂げたいことを伺った。
 「海外展開も良いですね…。でも、仕事を通して、様々なことを学びました。経営は競争という方もいらっしゃいますが、私は競争ではなく、挑戦と創造であるということを学んだのが一番の収穫です。確かに同じ業界の中で、競争し、戦うことで高まるサービスもあります。でも、究極のサービスとは、“お客様のご要望を叶えること”。当ホテルは、お客様の要望で、館内に大浴場まで作ってしまいましたし…(笑)。そう考えると、人のニーズの中に無数の仕事があるんですね。鋳物業からホテル業に転身したように、時代や社会の変化に合わせ、業種にこだわらずに挑戦し、新しい価値を創造して行くのも悪くないと思っています。」
 「企業は、お客様のニーズを実現するだけの場ではなく、働いている人の自己実現の場でもあると思います。誰かの役に立つ存在でであることを認めることができ、自己認識欲求が満たされると思います。働いている人も成長を実感でき、人と会社が相互に成長していく、そんな企業を目指していきたいです」と荒木さんは語る。
 
 荒木さんは“魅力的”“情熱的”という言葉では足りないほどエネルギーに満ちていて、人を強く惹きつける人ではないか。ホテルが、働く人の癒しアイテムとして活用されるようになった今日。非日常を気軽に楽しむことができ、明日へのエネルギーを充電できるところは身近にあるのではないか。今夏、川口センターホテルを利用してみよう。


川口センターホテル。


川口駅東口徒歩3分にある川口センターホテル。ディスプレイされた茶華器がエントランスを彩る

「禅(しずか)の湯」一日を頑張った自分を解放して、心静かな1日のおわりを見つめ、明日に向かって心を整えていただきたい…そんなコンセプトから生まれた浴場です。

明るい客室(シングル・ダブル・ツイン)。シングル・ダブルは、全室シモンズベッドを採用。話題のマットレス「エアウィーブ」の快眠プランも。

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