オンラインマガジン 2013年10月 Vol.479

2013年10月 Vol.479

川口商工会議所 会員情報誌『move(むうぶ)』から一部を掲載しています。

インターネット市場の変化に対応~中小企業のためのウェブ活用~

中小企業を取り巻く環境は大きく変化しています。日本の人口および労働力人口は少子高齢化にともない減少が予測され、企業数は中小企業を中心に減少が続いています。2012年版中小企業白書によると、日本の人口は、現在約1.27億人に対し、2050年には1億人を切ると予測されています。

一方、1990年代に始まったインターネットのビジネス利用では、昨今のスマートフォンやFacebookなどのソーシャルメディアの瞬く間の浸透により、市場環境が劇的に変化しています。

このような中、売上を伸ばし利益を稼ぐ。そのための近道は今も昔も変わることなく、「顧客を増やす」ことです。市場を創造する機能のひとつである「マーケティング」にウェブを活用されている企業が取り組まれたポイントを紹介します。


-詳細はこちらからご覧くださいP6~8

㈱伊藤園 川口支店

社会・環境の発展に貢献しながら
「世界のティーカンパニー」を目指す

支店長 小川 孝治 氏
川口市差間115-1
TEL:048-296-7311
FAX:048-295-3351

http://www.itoen.co.jp

社会貢献の基盤に「お客様第一主義」
 
 伊藤園といえば、「お~いお茶」の製造・販売で知られる日本茶飲料のトップメーカー。今回は、その川口支店の支店長、小川孝治氏に話を聞き、同社の現状を語ってもらった。
 「当社の目標は、“総合飲料メーカーとしての地位を確立するとともに、『世界のティーカンパニー』を目指す”こと。現在、当社が扱う『タリーズ』ブランドの缶コーヒー、『チチヤス』と共同開発した乳酸菌入り飲料など緑茶以外の販売も好調で、北米や中国、東南アジアなど海外への進出も進めており、目標達成に向けてグループ会社、一丸となって取り組んでいます」
 このほか、同社は、CSR(企業の社会的責任・利益のみを優先せず、社会への責任や貢献を重視すること)にも力を入れているという。
 「当社のCSR活動の基盤となっているのが、創業以来の経営理念『お客様第一主義』です。全社員が常に問題意識を持ち、地域密着型のルートセールスを通して『お客様は何を不満に思っていらっしゃるか?』と問う姿勢は、CSRの考え方と大いに通じるところがあります」

遊休農地を茶畑に変えて地域に貢献

 では、実際にどんなCSR活動を行っているのか、その一部を教えてもらった。
 「緑茶飲料市場が拡大する半面、お茶など農業の生産現場は、後継者不足などの理由から、耕作放棄地や遊休農地が増えていて、深刻な問題になっています。当社はお茶のトップブランドとして『茶産地育成事業』を通して農業の発展に貢献しています。この事業は、地元の行政や企業を協力して遊休農地などを活用した大規模茶園造成のサポートを行う新産地事業と、個々の茶農家に栽培指導や情報提供を行い、緑茶製品に使用する茶葉を生産していただく契約栽培があります。それらの茶葉の全量買い取りを行うことで農家の持続的・発展的な農業経営に貢献します。また当社も高品質な国産茶葉の安定調達を実現できるため、地域と当社、双方にメリットがあります。このほか、茶系飲料の製造過程ででる茶殻を身の回りのさまざまな製品にリサイクルする『茶殻リサイクルシステム』にも力を入れています」

被災者に飲料を提供するしくみを整備

 次に、支店単位で取り組んでいるCSR活動の例を聞いてみよう。
 「当社では、災害が起きた時に停電などで、電気が止まっていても救援物資となる飲料を搬出できる自動販売機を展開しています。現在、川口市の施設にも十数台が導入されています。その他、今年の5月に川口市と川口支店の間で災害時に飲料を提供するという協定を結びました。当社は、各支店が地域密着型のルートセールを行っているので、地域の方が困っているときは協力するという風土があります」
 実際、小川氏には、災害の現場でCSR活動の大切さを実感した経験があるという。
 「新潟の長岡支店に勤務していた時、新潟県中越地震が起きました。その際、社員総出で商品を避難所にお持ちしました。災害が起こった時、先に市役所などに援助物質が届き、市民の方が避難している公民館、体育館などに届くまでは時間がかかってしまう場合があります。私たちが避難所に商品を届けた時、みなさんにとても喜んでいただきました。後で『助かったよ』『ありがとう』という感謝の手紙を30カ所以上から頂きました」
 地域の発展に貢献しながら、災害時には市民の貴重なライフラインになる。一般にはあまり知られていない部分で、同社は重要な役割を果たしていたわけだ。次回は、そんなことを思い出しながら「お~いお茶」を味わってみよう。いつもとはまた違ったおいしさが見えてくるはずだ。


茶産地育成事業が行われている
大分県・杵築地区の茶畑

茶殻配合のボードを畳床に採用した「さらり畳」


カバーを外し、レバーを回すと発電できる自動販売機

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