導入事例

シリーズ3 飲食業のDX

コロナ禍で大きな打撃を受けている飲食店。川口市は「まん延防止等重点措置(※7/27時点)」の対象区域に指定されており、酒類の提供がままなりません。

私も先日、川口市内で個人経営のイタリアンバルに行き、おひとり様で晩御飯をいただきました。

その時は18時半に店に入り、バタバタと注文せざるをえずあわただしかったのですが、おひとりさまだったのでワインを注文できました。
本当に久しぶりでした・・・!

このような厳しい中ですが、飲食店のみなさまに取り組んでいただきたいDX活用についてお知らせします。

(1)まずは「お店の営業時間・テイクアウトの有無」をWEBで知らせる

コロナ禍で休業を余儀なくされる店もある中で、私がいちばん気になるのが「今日、そのお店はやっているのか?」ということです。

せっかくお店の前まで行ったのに、「今日は閉まっていた」「テイクアウトはやっていなかった」という状況はガッカリしてしまいます。

このガッカリ感が、お店への愛着が少しずつ薄れる要因になってしまいます。

これを防ぐにはやはり、WEB上に「お店の営業時間」「テイクアウトの有無」を載せて、検索できるようにしてください。

川口駅近くの和食店である「割烹神谷」さんでは、店舗情報のページに「営業時間・入店の締切時間・ラストオーダーの時間」が明確に書かれており、安心してお店を訪問できます。

また、川口商工会議所サイトのトップページからリンクされている「飲食店応援プロジェクト川口」のようなポータルサイトを活用するのも有効です。

エリアごとの飲食店情報のお持ち帰り・宅配可能なお店がまとまって掲載されており、消費者の方が「この近くで、テイクアウトができるお店は?」と調べるのに便利です。


「ベジタ×バル0363」さんのページでは、「テイクアウト」「デリバリー(5,000円以上・昼間のみ)」と詳しく掲載されており、とても分かりやすいですね。

スマホからの検索であれば、電話番号からすぐに発信できます。

なお、お料理の画像をクリックすると、お店のWEBサイトにリンクされており、そこで地図や営業時間を確認できます。

*「飲食店応援プロジェクト川口」は、川口商工会議所の会員企業のみ掲載可能となっています。こちらより登録依頼をお願いいたします。

(2)非接触の会計には、やはりキャッシュレス

せっかくアクリル板での飛沫防止策を取ったり、席数を減らしたりしているのですから、やはり会計時にお札や小銭を触るのも避けたいですね。ここは小売業・サービス業のように、キャッシュレス決済を導入・継続したいところです。

この秋からは、これまで手数料無料だった大手のキャッシュレス決済サービスが「有料化」に踏み切ります。ですが、以下のような対策を取り、ぜひキャッシュレス決済は続けてください。

キャッシュレスサービス手数料有料化への対策

  • 手数料負担金額につき、過去の決裁件数・金額から予測して「毎月の手数料がいくらになるか?」を算定する
  • お店のポイントカードなど、割引サービス・特典サービスを見直す
  • 手数料負担金額をカバーできるよう、メニューを見直す

    (例:イチ押しメニューを値上げする、付け合わせの量を減らす 等)
  • 「削減できた金額」と「手数料負担金額」を突き合わせて、再度の見直しを図る

    *見直しには、お客様を増やすための販促策も含みます。

私の行きつけの化粧品店では、この7月からお店のポイントカードが廃止になりました。

これまでは「来店ごとに1回スタンプ、3回溜まると100円値引き」という特典があったのですが、それが廃止になったのです。

ですが、私は逆に「これまでありがとう」という気持ちでいっぱいで、そのお店での買い物は止めません。新商品の化粧品サンプル等をいつもお試しさせてくれるので、何回通っても新しい発見があります。

また、カウンセリングも親切で、ほかのお店に乗り換えるつもりはありません。

チェーン店の飲食店は全国一律のメニューですが、皆様のお店ならメニューの見直しはできるはずです。

行きつけの店に通ってくださるお得意様なら、多少値上げをしても「この時期だけどがんばって」と応援してくださるはずです。

近隣の競合店との関係等でどうしても値上げができない場合は、付け合わせの変更や、器持参者への割引等、出来る限りの対策を進めてください。

我が家では先日、昨秋に亡くなった父親の初盆があり、送り火の日には奮発してうなぎ料理のテイクアウトをしました。

その際、「お鍋のような大きな容器をご持参いただければ、人数分の肝吸いをサービスいたします」とのことで、自家用車でお鍋を持って取りに行きました。

「配達の手間・容器の負担がかからないお客様には特典をつける」という切り口、さすがだなと感じた次第です。なお高金額となるため、支払いはクレジットカードでした。

この化粧品店や鰻屋さんのように、ぜひいろいろな対策を立ててみてください。

必要最低限しか現金を持ち歩かない層も増えており、お客様のお金の支払い方には十分に気を付けてウオッチしていってくださいね。

(3)さいごに

今回、特に「飲食店のみ」に通用する対策を2つお伝えしました。これ以外にも、どのような業種業態のお店も通用する施策もたくさんあります。

そこで、来月のこのコーナーでは、どのお店でも身につけていただきたい「無料でもここまでできる、インターネット販促策」をお伝えいたします。

DX導入・運用でお悩みがあれば、ぜひ川口商工会議所にお気軽にご相談ください!

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