No.112 2007年5月号 Vol.402

初吹の日の風

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中青木にあった矢田部鋳機製作所が、幸町の吉田鋳造にキュポラを納めた際の写真。

いよいよキュポラを稼動させる‘初吹(はつぶき)’の日、祝詞をあげ無事を祈願する神主の姿も見える。

「新しい炉を設置し、うまく稼動しないと川口中の噂になってしまいます。

失敗は絶対に許されない。

固唾を飲んで初吹を見守るなかで、出てくる‘湯’(溶けた鉄)を見て職人さんたちが、『いい湯だね』と嬉しそうな顔をするのを目にしたときは、キュポラをつくる者として一番の誇りを感じたものです。」(矢田部氏)

緊張と期待の入り混じった職人たちの表情が並び、川口らしい光景を切り取ったこの一枚は、多くの職人が産業の発展を影で支えた、在りし日の町の原風景を留めている。

写真提供 矢田部 弘一氏 昭和38年頃

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