オンラインマガジン 2018年6月 Vol.535

2018年6月 Vol.535

川口商工会議所 会員情報誌『move(むうぶ)』から一部を掲載しています。

特集

経営の事で悩んだら、まずは「チーム・かわビズ」へ!

“オール川口”による経営支援

―詳細はこちらからご覧くださいP4~5-

今月の表紙

株式会社フロインテック

ワンストップの、魅力と強み。

代表取締役 永田 勉さん
川口市東領家5-11-20
TEL:048-227-0280
https://freuntek.co.jp/
古来、「良薬は口に苦し」というが、現代の薬はそうでもない。
製薬企業各社の努力で、飲みやすくなったのはもちろんのこと、
効き目もより効率的に発揮されるよう、さまざまな工夫が凝らされている。
こうした医薬品の類(たぐい)は、
成分や効能にこだわることはあっても、
いかにして造られているかは、
さほど関心が寄せられるところではないだろう。しかし、
良薬が口に“苦くならない”ための技巧の数々は、
緻密な計算の上で実用化されている製造工程にこそ見出せる。株式会社フロインテックの本領は、まさしく、そこなのだ。
同社は、メーカーが英知を結集して開発した
医薬品や食品などの製造装置を手がけている。
その名が大々的に世に出ることは少ないにしても、
川口i-wazaブランドに認定された
ステンレス加工の名工集団なのである。

「私たちの製品は、そのすべてが、
オーダーメイドによる一点もの。お客さまの
要望に沿った設計を具現化するため、細かい部品の一つひとつも
全部自分たちでまかなっています」と話すのは、代表の永田勉氏。
フロインテックでは、ステンレス板を職人が手作業で加工し、
部品や製品に仕上げていくのだが、強みとなっているのは、
設計から製造、メンテナンスも一手に担う、
ワンストップ製造であるという。
顧客の理想を図面化する設計者と、それをカタチにする技術者とが、
連携を密にとる。この繰り返しが製品の完成度を高め、
“まるで美術品”とも謳われるようなオンリーワン製品が創造されるのだ。

「薬であれ、食品であれ、製造装置は何を造るかによって、
構造が複雑に変わります。だから、開発に苦労は尽きないんですが、
それは、お客さまの汗と涙の結晶、“夢”であると
私たちは考えているんです。この“夢”をカタチにすること・
できる技術を持っていること。
それが今後もずっと守っていきたい我々の誇りなんですよ」

フロインテックの技術力の原点は、戦後、“日本のものづくり”を
世界に知らしめた、創業メンバーにあるそうだ。
彼らの技を絶やしてはいけない。
自身も技術者である永田氏にとり、それは使命にも近かった。

DNAは、現在の社員たちにも確(しか)と受け継がれているようだ。
永田氏はいう。自分たちに量産はできない、と。しかし、他ではできない
ものをつくれる、と。そして、最後にこのひと言。
「開発は、やっぱり、おもしろいですよ」
そう語る瞳は、経営者とはまた異なる、職人の輝きを放っていた。

フロインテックは、1999年に設立され、2015年に川口に移転。
昨年度、ステンレスを使った「薄物製缶製造技術」が川口i-wazaブランドに認定された
 ステンレスは、その特性上、熱をかけると変形してしまう。したがって、加工の際は、伸縮を考慮しながら作業を進めていくのであるが、これが非常に難しい
フロインテックでは、高い技術を有する職人が若手社員に技術を教えるマイスター制度を導入している。
また、川口では唯一のユースエール認定企業(厚生労働大臣が認定する、若者の採用・育成に積極的かつ雇用状況が優良な企業)ともなっている

 

コーラルサービス株式会社

運送・倉庫保管・機器販売・貿易
トータルサービスの提供

代表取締役 清水 慶太 氏
川口市南前川2-10-18
TEL:048-268-3535
 

難しい仕事だからこそ得られた高度な運送技術

コーラルサービス株式会社は、昭和42年6月に音響機器配送、設置、倉庫管理を目的に設立された運送会社である。当初はオールドファンにはおなじみの音響機器メーカーである、コーラル音響株式会社の機器を専門に取り扱っていた。スピーカーという特殊な製品の取り扱いは難しいが、そこで得た高度な運送技術の蓄積がノウハウとなり、現在では同社の何よりの強みとなっている。誠実な仕事によって信頼を築いた顧客からの紹介等により販路を拡大してきた。

また、業務で携わった業界のニーズを捉え、東芝テック株式会社の中核代理店として電子機器販売とそれに伴うソフトウェア制作・メンテナンス事業をスタートさせた。さらには日立金属株式会社グループとの取引から、輸出入に係る貿易業務を行うなど、事業の多角化を図っている。

◆「こわれもの」はお任せ 充実した装備と設備

保有する計50台の車両は2t車から大型車まで幅広いラインナップを揃えている。走行時のショックを大きく軽減するエアサスペンションや、安全に品物を積み下ろしすることが出来るパワーゲートなどの装備も万全で、あらゆる顧客のチャーター輸送に対応することが出来る。

配送する品物は多岐にわたるが、精密機器や舞台美術などのいわゆる「こわれもの」は同社が最も得意とする分野である。舞台装置等は同社の物流拠点であるさいたま市緑区の物流センター(保管面積2,000坪)で保管している。1つの舞台に必要な装置等は300~400点に及ぶが、顧客の指示によってテレビ局、劇場、イベント会場等で使用する部材を舞台図面に従って揃えて出庫する。使用後は舞台図面に従って保管することで後の発注にもスムーズに対応している。平成28年9月にはテレビ局がある港区・台場に「お台場営業所」を開設し、都内の営業拠点として顧客ニーズにさらに迅速かつ的確に対応出来る体制を整えている。

◆現場からのボトムアップが自慢

創業当初7名でスタートした同社は、仕事の増加とともに拡大し、現在では60人の社員が業務にあたっている。職人とも技術者ともいえる社員達が顧客と一対一の付き合いを重ね、「お客様の声」「現場の声」に耳を傾ける。それぞれの社員が培った技術や経験を活かして日々アイデアを出し、検討・改善を重ねている。清水社長は「現場からボトムアップされた意見や提案がノウハウとなり、社内で共有されています。トップダウンだけでは得ることはできない、当社の財産であり自慢です。」と誇らしく語る。

◆50年の実績を次の時代に繋げる

「運送屋にとってはすべての道路が営業所。道はどこまでも続いている。傷なく無事故で品物を届けること。派手さはない仕事で、一つ一つの地道な積み重ねだけが信頼に結びつく。」という先代の理念を礎に、清水社長は「様々な時代の波はありましたが、お客様に恵まれて順調に商売を続けてこられました。顧客満足を合言葉に、あらためてあいさつ・5S・安全意識・健康を徹底し、更なる満足を得られるよう力強く前進していきます。」と意欲的だ。

昨年6月に創業50周年の節目となる年を迎えた。ここから新たな道を一歩一歩進んでいく。

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